2026年第111回薬剤師国家試験の時間割と当日の詳細日程
「国家試験の詳細が発表されたけれど、時間割を知りたい」
「当日の時間割や会場の流れを把握して、落ち着いて試験に臨みたい」
「合格した後の免許申請の手続きまで、ざっと確認しておきたい」
薬学部での6年間の集大成となる薬剤師国家試験。合格を目標に勉強を頑張る学生のみなさんにとって、試験当日の時間割や会場の流れなど、当日の情報を正確に把握しておくことは、当日のパフォーマンスを最大限に発揮するためにも必要な準備です。
第111回薬剤師国家試験は、2026年2月に実施されました。試験対策を進めるに当たって、科目ごとの配分や集合時間、合格発表の日程をあらためて整理しておくことは、メンタル面で余裕を持つうえでも非常に重要です。
そこでこの記事では、第111回薬剤師国家試験の時間割や当日の詳細なスケジュール、試験中のルールから試験後の手続きまで、受験生が知っておくべき情報を振り返りながら、まとめて紹介します。
2026年(第111回)薬剤師国家試験の日程と当日のスケジュール

2026年(令和8年)に実施された第111回薬剤師国家試験でも、たくさんの薬学部生が2日間の試験日程に全力で取り組みました。まずは、試験の全体の日程と、重要な当日朝の集合時間について振り返ります。
当日の集合時間と全体の流れ
第111回薬剤師国家試験は、2026年2月21日(土)と22日(日)の2日間にわたって実施されました。
試験当日の集合時間は、2日とも午前8時50分でした。時間までに指定された試験室に入室し、着席しておく必要があります。
会場に到着してからの流れとしては、まず掲示板で自分の受験番号が割り振られた教室を確認し、速やかに移動しましょう。
8時50分を過ぎると、試験官による注意事項の説明が始まります。主な内容は、受験票の確認や、スマートフォン・スマートウォッチといった電子機器の使用禁止に関する説明、問題用紙やマークシートの配布方法などです。
遅刻厳禁!会場への到着時刻の目安
国家試験において、遅刻は原則として認められません。交通機関の遅延などのやむを得ない事情がある場合を除き、試験開始時間に遅れると試験室に入室すらできず、受験資格を失うおそれがあります。
2026年の試験日でも、余裕を持って行動する受験生が大半でした。会場付近には1時間前の午前7時50分から8時頃には到着し、周辺の環境を確認したり、最後の暗記事項をチェックしたりする様子をよく見かけます。特に、東京都のように広大なキャンパスの大学が会場となっている場合、正門から試験室のある棟まで歩いて10分以上かかることも珍しくありません。そのため、早め早めの行動を心がけ、集合時間の30分前には自分の席に座っていることをおすすめします。
1日目・2日目の時間割と科目ごとの詳細

薬剤師国家試験は、出題範囲が広く、問題数も多い試験です。2026年の第111回試験でも、2日間で合計345問を時間内に解く力が問われました。
ここでは当日の時間割と科目の構成を振り返ります。
必須・理論・実践の試験時間
薬剤師国家試験は、
- 必須問題
- 一般問題(薬学理論問題)
- 一般問題(薬学実践問題)
の3つの区分に分かれています。
以下で、当日の時間割に基づき、科目を種類別で見ていきましょう。
<第1日目(2月21日)の時間割>
1日目は知識の基礎を問う「必須」と、深い理解を問う「理論」が中心です。
- 09:30〜11:00(90分):必須問題試験
全科目の基礎的知識を確認する90問。足切りラインがあるため、初日の朝から緊張感が増す90分です。
※全科目とは、物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務の7科目です。
- 12:30〜15:00(150分):一般問題試験(薬学理論問題1)
物理、化学、生物、衛生、法規・制度・倫理の5科目です。2時間半という長い試験時間ですが、計算問題も含まれるため、時間配分が鍵となります。
- 15:50〜17:45(115分):一般問題試験(薬学理論問題2)
薬理、薬剤、病態・薬物治療の3科目です。1日目の最後ということもあり、朝から緊張感が続いた試験の疲れとの戦いにもなります。
<第2日目(2月22日)の時間割>
2日目は、より現場に近い知識や科目横断的な思考を問う「実践」が中心のハードな日程でした。
- 09:30〜11:35(125分):一般問題試験(薬学実践問題1)
物理、化学、生物、衛生、実務の複合問題です。
- 13:00〜14:40(100分):一般問題試験(薬学実践問題2)
薬理、薬剤、実務の複合問題です。
- 15:30〜18:00(150分):一般問題試験(薬学実践問題3)
病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務、そしてすべての科目をあわせた複合問題です。
各科目の出題問題数と配分
全345問の内訳は、必須問題90問、一般問題255問(理論105問・実践150問)となっていました。
問題数の配分を科目別に見ると、実務に関連する内容が非常に重視されています。必須問題では各科目5〜15問ずつ均等に出題されますが、一般問題では「病態・薬物治療」や「薬剤」といった臨床に直結する科目の比重が大きく、総合得点を左右するポイントと言えるでしょう。
2026年の傾向としては、単なる知識の暗記だけでなく、処方箋や検査値などの臨床データを読み解く形式の問題が増えていました。そのため、対策の優先順位として「実務」と他科目のつながりを意識した学習が、合格への近道だったと考えられます。
参照:薬剤師国家試験とは?概要から試験内容、合格率まで詳しく解説 _ コラム _ 帝京平成大学
参照:合格基準 _ 薬剤師国家試験 メディセレ 薬剤師国家試験 予備校
試験当日の注意事項と途中退出のルール

国家試験は不正がないよう、厳正な運営体制のもとで行われます。試験当日は、トラブル防止のため全員がルールを遵守する必要があります。
途中退出ができる条件と問題用紙の扱い
試験時間の長い一般問題などでは、一定の条件で「途中退出」が認められていました。
ルールとして、試験開始60分後から、試験終了10分前までであれば退室が可能です。ただし、必須問題のように試験時間が短い(90分)区分では、途中退出が認められないケースもあります。
途中退出を希望する場合は、静かに手を挙げて試験監督員の指示を待ちます。解答したマークシートと問題用紙をデスクに残し、指示に従って退出します。荷物はすべて持って退室する必要があります。
ここで注意が必要なのが、問題用紙の取り扱いについてです。試験中に途中退出した場合、その場で問題用紙が回収されるため、すぐに持ち帰ることはできません。回収される際、問題用紙に氏名や受験番号を記入し、試験監督員に持ち帰りたい旨を伝えたうえで、試験終了後に返却を受ける流れになっています。
不正行為と見なされる行動に注意
2026年も例年通り、不正行為に対しては非常に厳しい姿勢が取られていました。
- スマートフォンの電源を切り、封筒に入れて鞄にしまう。
- ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)は時計として使用できない。
- 計算機能付きの時計や定規などの持ち込みは不可。
また、試験中の私語はもちろん、周囲の受験生の解答をのぞき見る行為や、試験終了の合図のあとも筆記用具を動かし続ける行為も、禁止されています。一生懸命準備してきた努力を水の泡にしないためにも、不正行為と疑われないように、基本的な受験ルールを再確認しておきましょう。
参照:薬剤師国家試験受験にあたっての注意事項 _ やくぷり
参照:【薬剤師国家試験】110回受験生が当日の過ごし方・持ち物・会場の事を振り返る – 薬学生の箱庭
効率的な時間配分と当日の過ごし方のコツ
いくら大事な国家試験とはいえ、1日に何時間も集中力を維持することは並大抵のことではありません。試験で効率的な時間配分と当日の過ごし方のコツを紹介します。
1問あたりにかけられる時間の計算方法
全345問を限られた時間のなかで解き切るためには、1問あたりにかけられる時間をあらかじめイメージしておく必要があります。
例えば、150分で70問を解くセクション(理論問題1など)の場合、単純計算で1問あたり約2分強です。しかし、物理や薬剤の計算問題には5分以上かかることもあります。一方、知識だけで解ける衛生や法規の問題を30秒〜1分で終わらせることで、難問に時間を回す効率的な対策をおすすめします。
「わからない問題にこだわらず、ひとまず飛ばして最後まで解く」といった強い意思で取り組むことが、マークミスを防ぎ、得点を上げるポイントです。
休み時間のリフレッシュ方法と持ち物の準備
試験の合間にある長い休憩時間の過ごし方も、試験に大きく影響します。 会場では、次のようなリフレッシュ方法がおすすめです。
・軽くエネルギー補給をする
昼食を食べすぎると午後の試験で眠くなります。おにぎりやゼリー飲料などで軽く済ませるのも良いでしょう。
・頭を休ませる
不安だからといって、試験会場で参考書やノートを見続けるのもおすすめできません。目を閉じて深呼吸したり、軽く体操や歩いたりして心身をリラックスさせてください。
・温度調節ができる用意を
会場の空調は席によって、暑すぎたり、寒すぎたり、温度差が激しいため、脱ぎ着しやすい上着の用意をおすすめします。
国家試験当日は、独特の緊張感に包まれた環境で、普段通りの力を出さなければなりません。休憩中も周りの受験生が参考書をめくる音が気になったり、自分の手応えに不安を感じて直前の試験が気になったりすることもあるでしょう。
しかし、試験会場では、自分ができることを一つひとつ丁寧にこなす意識が大切です。模試で培った試験のリズムを思い出し、目の前の一問を真剣に取り組みましょう。2日間の長丁場ですが、目の前の問題に対して丁寧に積み重ねる姿勢が、実力を発揮し、合格を引き寄せます。
参照:薬剤師国家試験の勉強法は?効率的な時間の使い方やスケジュールを解説 _ 薬剤師のエナジーチャージ 薬+読
参照:薬剤師国家試験での見直しを含む時間配分や解く順序等の作戦の例 | 薬剤師のキャリアハック
試験終了後の手続き:合格発表に向けて
2日間の試験を終えたあとも、薬剤師になるためにはやらなければならない手続きが待っています。合格後、必要となる流れを確認しましょう。
合格発表の日程と結果の確認方法
第111回薬剤師国家試験の発表は、2026年3月に行われました。
・日程:2026年(令和8年)3月25日(水)午後2時
厚生労働省のホームページ内にある「資格・試験情報」のページに、合格者の受験番号が掲載されます。合格発表で自分の番号を見つけられたときは、薬学部生活6年間の苦労が報われる、喜びの瞬間です。
合格者には後日、合格証書が郵送されます。免許申請の際に必要となる重要な書類ですので、確実に受け取れるよう、引越しなどで住所が変わる場合は郵便局への転送届を忘れずに出しおきましょう。
自己採点の活用と合格後の免許申請への備え
試験終了の翌日には出される各予備校からの解答速報は自己採点に活用します。自分の得点を早めに把握することで、就職先への連絡や、次に控える免許申請の準備をスムーズに進めることができます。
なお、薬剤師国家試験に合格しただけでは、まだ薬剤師として業務を行うことはできません。合格発表後、速やかに保健所などで免許申請の手続きを行いましょう。薬剤師名簿に登録されることで、晴れて国家資格保有者として薬剤師のキャリアがスタートします。4月からの新生活に向けて、この手続きを遅れることなく進めてください。
参照:薬剤師国家試験|厚生労働省
参照:薬剤師免許の申請手続き等について|厚生労働省
まとめ:国家試験を乗り越え、これからの医療を支える薬剤師へ

2026年の第111回薬剤師国家試験を振り返ると、多くの受験生が6年間の努力を出すためさまざまな対策を続けていたことや、国家試験がスムーズに進行するよう厳格なルールで運営されていたことがわかりました。日程や時間割を正しく把握し、万全の準備で臨むことで、緊張感が高まる試験当日でも、本来の実力を発揮することができます。
・試験の先にある「地域医療」と「在宅医療」の現場
国家試験の合格はゴールではなく、薬剤師という専門職としてのスタートラインです。 現在の医療現場では、AIの導入や対人業務の高度化が進み、薬剤師にはこれまで以上に幅広い知識と高い倫理観が求められています。
特に近年、医療現場では「在宅医療」が注目されています。患者さんの自宅を訪問し、処方された薬の管理だけでなく、生活環境や体調の変化を多職種と連携しながら見守る在宅薬剤師の役割は、地域医療の要です。
・薬剤師という職業が医療現場で発揮する新たな価値
試験勉強で身につけた知識は、現場に出て初めて、患者さんの健康支援と薬物療法をサポートする力になります。薬局の外に飛び出し、地域の人々に寄り添いながら、医療の質向上を目指す道も、これからの薬剤師に求められる大切な役割です。
薬剤師国家試験という大きな節目を乗り越え、希望する場所で信頼される薬剤師として活躍し、より良い医療の未来を切り拓いていかれることを、心より応援しています。
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