第111回薬剤師国家試験の合格発表速報と大学別の合格率

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第111回薬剤師国家試験の合格発表速報と大学別の合格率

「薬剤師国家試験の合格発表があったけれど、速報や正確なデータを確認したい」
「自分の大学や他校の合格率はどうだったのか、推移を知りたい」
「合格したあとの免許申請の手続きを知っておきたい」

薬学部での6年間のハイライトと言える、2026年第111回薬剤師国家試験。試験を終えた受験生にとって、人生のなかでも特に緊張した瞬間だったことでしょう。

第111回薬剤師国家試験は、2026年2月21日(土)・22日(日)に実施され、3月25日(水)に合格発表がありました。次回の受験を控えている薬学部生にとって、合格発表速報の確認手順や、試験の難易度、大学別の合格率データが気になるところではないでしょうか。

そこでこの記事では、薬剤師国家試験合格発表の関連情報から、合格後、重要な手続きとなる免許申請の流れまでをまとめて紹介します。

第111回薬剤師国家試験の合格発表速報と確認方法

2026年(令和8年)3月25日は、第111回薬剤師国家試験の合格発表でした。

まずは、当時の合格発表速報や確認方法について見ていきましょう。

合格発表はいつ行われたのか

第111回薬剤師国家試験の合格発表の日時は、下記の通りです。

・2026年(令和8年)3月25日(水) 午後2時

薬学部生にとって卒業式を終えた後、例年、3月下旬に合格発表が行われています。いつ自分の努力が報われるのか、結果を待ちわびる日々は、受験勉強と同じくらい長く感じられたかもしれません。

合格発表の速報結果は、厚生労働省の公式ホームページで確認できます。

合格発表の当日、ホームページ内の「資格・試験情報」のページに、受験地および受験番号が一覧で掲載されました。発表時刻の午後2時前後には全国からアクセスが集中するため、サイトが一時的に繋がりにくくなる場合があります。

合格速報を確認する際は、自身の受験票を手元に準備し、画面上の受験番号を見間違いがないようにしましょう。

受験番号を忘れた・合格証書が届かないときの対処法

万が一、合格発表の当日に受験番号を忘れてしまった場合や、後日郵送されるはずの合格証書が届かないといったトラブルがあった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

受験番号に関しては、大学側でも把握していることが多いため、まずは母校の事務局に問い合わせるのが確実です。また、合格証書は、合格発表当日に郵送されますが、地域によって届くまでに数日の差があります。

合格発表から2週間以上経過しても合格証書が到着しない場合は、厚生労働省に電話で確認をしましょう。引っ越しなどで住所が変わっている場合は、郵便局への転送届が正しく手続きされているかの確認もしてください。

参照:国家試験合格発表|厚生労働省
参照:『第 111 回薬剤師国家試験 受験者留意事項』厚生労働省

今回の試験(111回)の難易度とボーダー予想・出題傾向の分析

第111回試験は、過去の傾向と比較してどのような特徴があったのでしょうか。受験生が気になる難易度や、合格の目安となるボーダー予想について紹介します。

各科目の出題傾向と試験全体の難易度振り返り

第111回薬剤師国家試験の全体的な難易度は、前年と比較してやや難化したという声が多く聞かれました。特に、臨床現場を意識した実践的な思考を問う問題数が増えています。

必須問題については例年通りの難易度でしたが、一般問題(薬学理論問題・薬学実践問題)のなかに、知識の暗記だけでは正解を導き出せない問題が複数含まれていました。

科目別に見ると、病態・薬物治療や実務において、複数の症例を組み合わせた複合問題が目立ちました。今後の薬剤師に求められる、多角的な視点を用いた判断力を問う出題傾向が感じられます。

大手予備校の自己採点データからみるボーダー予想

試験終了直後から、各予備校による自己採点システムの結果に基づき、ボーダー予想の速報がありました。

2026年第111回の傾向として、平均点は前年と同水準、あるいは若干の低下が予測されています。大手予備校の分析のなかには、合格ラインは213点から217点付近に落ち着くのではないかという予想も見られます。

ボーダー予想はあくまで予測にすぎませんが、自分の得点を予想し、発表までの時間を就職活動など新しい生活への準備に活用することが大切です。

薬剤師国家試験では、足切りと相対基準も合否に大きく影響します。

足切りとは、必須問題において各科目の得点が一定基準を下回ると、たとえ総得点が合格ラインを超えていても不合格となるルールです。

また、相対基準とは、65%以上の絶対評価ではなく、平均点や難易度を考慮して算出される現在の合格基準を指します。

そのため、試験が難しかった年は基準点が下がり、逆に易しかった年は上がるといった、合格基準の調整が毎回行われる点を覚えておきましょう。

参照:第111回薬剤師国家試験 問題・解答・総評 – 薬学ゼミナール
参照:【2025年】110回薬剤師国家試験‐薬剤領域の傾向と111回の対策(総評) _ 【個別指導】CES薬剤師国家試験予備校
参照:第111回薬剤師国家試験ボーダーライン予測と今後の薬剤師・薬学生採用市場への影響|ROP株式会社

第111回薬剤師国家試験の合格率と合格基準

ここでは、第111回試験の合格率と、合格の判定基準の仕組みについて詳しく紹介します。

今回の合格率と近年の傾向

2026年3月17日現在、第111回薬剤師国家試験の全体の合格率は未発表のため不明ですが、例年同様、60%台後半から70%台前半で推移すると見られています。参考として、前回の2025年第110回の全体の合格率は68.85%でした。

近年の合格率の推移を振り返ると、問題の難易度を調整しつつ、一定以上の質の高い薬剤師を世に送り出したいという、厚生労働省の方針が感じられます。受験勉強の前提として、合格率の数字そのものに気を取られるのではなく、医療ニーズの変化に対して国がどのような対策をしたいのかをイメージすると、より出題傾向が把握しやすいでしょう。

合格基準(相対評価)の算出の仕組み

合格基準を算出する際には、試験問題の難易度や、受験生全体の得点分布が反映されます。毎回、試験委員会の審議によって、平均点から一定の標準偏差を踏まえたうえで、薬剤師として必要な資質を備えていると判断されるラインが決定されます。

相対評価の導入により、極端に難しい問題があったとしても、他の受験生と比較して一定の得点が取れていれば合格できる可能性が高まりました。そのため、あまり難問対策ばかりに時間を割くことなく、基礎を固め、みんなが解ける問題を確実に得点していく学習法が大切と言えます。

参照:薬剤師国家試験|厚生労働省
参照:【2025年】薬剤師国家試験の合格率は?留年や退学者の割合についても解説 _東京医薬看護専門学校
参照:相対評価に変わった薬剤師試験から見る、相対評価の妥当性について – 社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

大学別の合格率ランキングと合格率の推移

薬剤師国家試験の合格結果は、大学別によるデータも注目されます。どの大学が高い合格率をキープしているかがわかれば、これから薬学部を考えている次世代の受験生にとっても大切な参考材料となります。

国公立・私立大学別の合格率データ

前回、2025年第110回試験の大学別合格率ランキングでは、伝統ある国立大学や、徹底した試験対策を行う私立大学が上位に名を連ねました。

特に、国公立の合格率は毎年80%台前半で安定しています。例えば、第110回試験のデータでは、国立大学の合格率は83.75%、公立大学は82.88%と、高い水準です。実際、合格率の上位3校は、千葉大学、金沢大学、東北大学といった国立大学でした。

一方で私立大学の場合、大学によって国試に対しての考え方や取り組み方が大きく異なります。合格率が90%を超えるトップクラスの私立大学がある反面、 20%台に留まる大学もあり、大学による差が目立ちます。

合格率の上位にランクインする大学には、大学の体制や学習環境において、次のような共通点が見られます。

・早い段階から国家試験対策に取り組んでいる

6年生になってからではなく、4年次のCBTや5年次の実務実習と並行して基礎力の確認を行っています。

・個別指導が充実している

学生一人ひとりの弱点をAIや模試データで客観的に分析し、苦手分野を克服するための細やかな指導が特徴です。最近の試験傾向として、知識を暗記するだけでは解けない、理論問題の難化や、ワクチンの定期接種化といった時事的な話題を絡めた問題が増えており、こうした傾向への対応力を養う大学も増えています。

・学生同士のコミュニティが活発

学内で受験生が互いに教え合い、励まし合う学習環境が整っていることも重要です。

こうした大学の学習環境は、大学側だけでなく、学生自身の意識の高さによっても変化します。高い合格率の裏には、こうした目に見えない努力とサポートの積み重ねがある点も踏まえて、大学別合格率を見ていきましょう。

6年間ストレート合格率から見えるリアルな数字

最近、受験生や保護者の間で、6年間ストレート合格率が大変重視されています。入学した学生が留年することなく6年間で卒業し、そのまま国家試験に合格した割合を示したものです。

例年、新卒者と既卒者のデータの違いを見ると、新卒者の合格率は80%を超える高い水準にありますが、一方で既卒者つまり浪人生の合格率は40%〜50%台に留まる傾向があります。

データで見る国家試験合格率には、留年生や浪人生、受験控えをした学生は含まれないケースもあるため、実態より高く見えることがあります。そのため、ストレート合格率が高い大学であれば、学部6年間で国家試験に向けて合格力を育てる力が期待できる、というイメージが広がっています。

新卒生は、現役の大学生として、大学のカリキュラムや手厚いフォローアップとリンクした学習環境がありますが、ひとりで取り組む浪人生は、現役生以上の自己管理が必要となり、モチベーションの維持が大きな課題です。薬学部は留年率が3割程度と高く、薬剤師国家試験でも浪人生が数多く受験します。したがって、現役合格が非常に重要で、万が一不合格となった場合は、次回の受験に向けて学習計画の徹底した見直しや、厳しい自己管理が必要になるということです。

参照:第110回薬剤師国家試験(2025年)合格発表!ボーダーや合格率、難易度を解説|薬学生の就活・国試対策ならファルマスタッフ薬学生
参照:【2025年】薬剤師国家試験の合格率は?留年や退学者の割合についても解説 _東京医薬看護専門学校

合格後の手続き:薬剤師名簿登録と免許申請の流れ

合格したら、薬剤師名簿への登録手続きと免許申請が必要です。

免許申請の準備と提出の手順

薬剤師は、国家試験に合格後、厚生労働大臣の免許を受け、薬剤師名簿に登録されて初めて、有資格者として薬剤師の業務を行うことができます。

合格発表後、速やかに行うべき申請手続きの手順は以下の3つです。

1.必要書類を準備する

合格証書、健康診断書、戸籍抄本、収入印紙30,000円などを用意します。

2.窓口で申請する

住所地を管轄する保健所へ書類を提出します。

3.名簿登録の完了

申請から約2ヶ月後、薬剤師名簿に登録されます。

特に4月の就職を控えている場合、手続きが遅れると仕事の開始に支障が出るため、期限内にしっかりと手続きを完了しましょう。

登録済証明書のオンライン発行と就業開始までの期間

薬剤師免許証の実物が手元に届くまでには、申請から最長で4〜5ヶ月程度かかる場合もあります。新卒で就職する場合、業務を待機しなければならないのでしょうか。

そこで、厚生労働省は、登録済証明書のオンライン発行を2026年3月25日からスタートする予定です。従来のハガキ申請もできますが、オンラインでは名簿登録完了メール内のURLからPDFでダウンロード・その場ですぐ印刷可能になります。

したがって、名簿登録が完了した時点でシステムから証明書を発行し、勤務先に提示することで、免許証が届く前であっても薬剤師としての業務を開始することが可能です。

参照:薬剤師免許の申請手続き等について|厚生労働省
参照:『登録済証明書をオンラインで受け取れます』厚生労働省

まとめ:プロの薬剤師として地域医療・在宅医療の現場へ

今回は、2026年第111回に先立ち、前回の第110回薬剤師国家試験の合格発表データから、大学別合格率を振り返り、これからの受験生に必要なポイントをまとめて紹介しました。

国家試験に合格し、薬剤師免許を手にした途端、大学で学んだ知識を、実際の患者さんの健康にどうフィードバックしていくか、新たなスタートが始まります。

特に、現在の医療現場では、AIの普及や対人業務の高度化が進み、薬剤師にはこれまで以上に幅広い活躍が期待されています。

例えば、在宅医療における薬剤師の役割も日に日に増しています。薬局のカウンター越しだけでなく、患者さんの生活の場に直接足を運び、服用管理や生活環境の改善をサポートする在宅薬剤師という働き方です。医師や看護師、ケアマネジャーと連携し、チーム医療の要として患者さんのQOL(生活の質)を支える役割は、今後ますますその価値を高めていくでしょう。

さまざまな働き方の選択肢があるなかで、患者さん一人ひとりの人生に寄り添い、信頼されるプロフェッショナルな薬剤師を目指してください。

藤山 亮太

監修者

藤山 亮太

セントラル薬局グループ 取締役

製薬業界・大手チェーン薬局を経てセントラル薬局グループへ。薬局長、エリアマネージャー、部長を経て、現在は取締役として運営と地域連携を担っています。

一人の患者さまと深く向き合う医療人としての原点を大切にしながら、現場で得たエピソードや実績を介護事業者・自治体など社会へ発信し、在宅医療の価値を広げることにやりがいを感じています。

現場の運営と外部との交渉・連携が連動するダイナミズムのなかで、薬剤師という枠を超えた挑戦を続けています。

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